米軍基地問題で国と対立し8月に亡くなった沖縄の翁長雄志前知事は、その著書『戦う民意』(角川書店)の中で、「基地問題を解決しなければ、日本が世界に飛躍できない。沖縄の民意を尊重せずして日本の自立はない。沖縄のためになることは日本のためになり、さらには世界のためになる」と述べています。
さらに、「離島である沖縄は、海で四方が閉ざされているのではなく、海で諸国とつながっているという世界観を持っています。そして、沖縄戦という未曽有の体験を経て、平和に対する絶対的な願いを持ち続けています」とも述べています。
これらはまさに沖縄のアイデンティティを代弁したようなメッセージですが、今月30日の沖縄県知事選挙に注目したいと思います。
辻野晃一郎コラム