2013年10月17日

伊勢神宮参拝: 辻野晃一郎コラム [2013年10月10日配信バックナンバー]

お世話になっている方のアレンジで、式年遷宮を終えたばかりの伊勢神宮の外宮(豊受大神宮)、内宮(皇大神宮)に参拝に行って来ました。幼い頃に家族旅行で両親に連れられて一度行った切りだったので、人生で二度目のお伊勢参りでした。あいにく台風24号の影響で天候が不安定で途中から土砂降りの雨になってしまいましたが、却って荘厳な雰囲気の中で無事に両正宮での参拝を終えることが出来ました。



20年に一度の式年遷宮とは言っても、この後14の別宮をはじめ、多くの社殿を作り替えるのに11年掛かるそうです。伊勢神宮は正式にはただ「神宮」と呼ぶのが正しいそうで、日本全国で何もつけずに「神宮」と呼んでいいのは伊勢の神宮だけということでした。神話的には外宮は内宮の天照大御神の為の食事を準備するところなのだそうですが、歴史的には長く外宮と内宮の間では確執があったそうで、鳥居の榊の位置や、社殿の作り方など、随所にその名残りがみられました。



案内していただいた方の説明が大変面白くいろいろと勉強になりましたが、外宮も内宮も本殿はほとんど見えない構図になっていたり、外宮は左側通行なのに対して、内宮は右側通行であったり、さまざまな場面に日本文化の奥ゆかしさやおもてなし、あるいは序列や礼儀の原点を感じることが出来ました。

それにしても、天候もすぐれず平日であったにもかかわらずものすごい人出で、例年では年間800万人ほどの人出だそうですが、今年は1300万人を超えそうだということでした。



そんな中、遷宮直後で檜の香りもかぐわしい伊勢参りは、気持ちを清らかして新たなモチベーションを掻き立てることの出来る有意義な機会となりました。

辻野晃一郎コラム

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2013年10月2日

闘争心: 辻野晃一郎コラム [2013年09月25日配信バックナンバー]

産業界における日本の国際競争力がひと頃に比べて後退しているのは、いつ頃からか闘争心が希薄になってきたことが要因の一つだと感じている。競争に負けても悔しいとも思わない。2番手、3番手に甘んじていてもあまり気にしない。ゆとり教育なるものが導入された当時は、競争は良くないことだ、という発想もあったようでそういうことも影響しているのかもしれない。

競争は世の中の発展のためには欠かせないものだ。競争がなければ個人も企業も決して強くなることはない。そしてその競争に勝ち残っていく為の一番の要諦は、心の奥底にどれだけ強い闘争心を持ち続けられるか、ということに尽きるだろう。自分が他者の後塵を拝したり、先を越されてしまった時に、地団太踏んで悔し涙を流し、歯を食いしばって「こんちくしょう、今に見てろよ」というレベルの桁外れの闘争心がない限りは競争には決して勝てない。まさに「やられたらやり返す」「倍返し」の闘争心だ。

自分の周囲を見回しても、そのような闘争心の持ち主は極めて稀だ。競合相手にやられていてもヘラヘラしている。会社が業績不振でも我関せず。国家が辱めを受けてすら別になんとも思わない。捲土重来を期して昼夜を問わずにその日の為の準備に余念のないような強烈な闘争心の持ち主達は一体どこを探せばいるのだろう。。。そういう人達を探し出して来て一緒に仕事をしたい。そもそも、闘争心とは、教育や経験などで育むことが出来るものなのだろうか?多分に先天的な気質によるものだと感じる。

アスリートの世界では勝ち負けがわかりやすい。4年に一度のアスリートの大会が7年後に東京で開かれる。それまでに日本という国の健全な闘争心が高まっていることを心から願っている。

辻野晃一郎コラム

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