

20年に一度の式年遷宮とは言っても、この後14の別宮をはじめ、多くの社殿を作り替えるのに11年掛かるそうです。伊勢神宮は正式にはただ「神宮」と呼ぶのが正しいそうで、日本全国で何もつけずに「神宮」と呼んでいいのは伊勢の神宮だけということでした。神話的には外宮は内宮の天照大御神の為の食事を準備するところなのだそうですが、歴史的には長く外宮と内宮の間では確執があったそうで、鳥居の榊の位置や、社殿の作り方など、随所にその名残りがみられました。


案内していただいた方の説明が大変面白くいろいろと勉強になりましたが、外宮も内宮も本殿はほとんど見えない構図になっていたり、外宮は左側通行なのに対して、内宮は右側通行であったり、さまざまな場面に日本文化の奥ゆかしさやおもてなし、あるいは序列や礼儀の原点を感じることが出来ました。
それにしても、天候もすぐれず平日であったにもかかわらずものすごい人出で、例年では年間800万人ほどの人出だそうですが、今年は1300万人を超えそうだということでした。


そんな中、遷宮直後で檜の香りもかぐわしい伊勢参りは、気持ちを清らかして新たなモチベーションを掻き立てることの出来る有意義な機会となりました。
辻野晃一郎コラム
このエントリーは 2013年10月10日 配信の ALEXコーポレートメールマガジンのバックナンバーになります。メールマガジンの購読を希望の方はこちらのフォームからお願いいたします。