2013年8月12日

うめきた未来会議MIQS: 辻野晃一郎コラム [2013年07月25日配信バックナンバー]

27日(土)にグランフロント大阪内のナレッジシアターで、毎日放送、グランフロント大阪、ナレッジキャピタルの共催で「うめきた未来会議MIQS」が開催され、そちらに基調講演者として参加しましたので簡単にレポートしておきます。主催者によると参加希望者多数で抽選になったそうですが、300名程の聴衆を前に、さまざまな分野で活躍しておられる研究者や実業家の皆さんが集まって「イノベーション」を主題にプレゼンテーションや交流会を行うという催しで、プレゼンテーションのパートはTEDに近い印象でした。私も初めて聞く話が多く、皆さん、どのお話も素晴らしく、またプレゼンテーションも非常にお上手で、とても刺激になりました。

会場ではその時間帯に参加者だけに準備された交流サイトもオープンされており、登壇者の質問に対し、参加者がスマホやPCで回答、その場で反映されるといった取り組みもありました。私は、 あえて、「大阪発のイノベーションは世界を変えるか?」 という問い掛けをしたのですが、A:変える(67%) B:変えない(0%) C:わからない(6%) D:変えてほしい(27%)という結果だったようです(笑)。また、同様のサービスによると、聴衆のデモグラフィーは、男女比は男性が73.6%、女性が26.4%、年代は20代が22.3%、30代が19.1%、40代が26%、50代以上が32.6%、職業別ではサービス、学生、デザイン、メディア、小売流通、システム、通信ネットの順で比較的幅広い層の聴衆が集まったようです。

プレゼンテーターの方々は、まるで異なる分野に取り組んでいるイノベータ―の皆さんでしたが、①人が単にリスクや無謀としか感じないようなテーマに逆にオポテュニティや可能性を感じ取るセンス、②苦境を楽しんだり面白がるネアカなメンタリティ、③とりあえずやってみるといった乗りの良さやフットワークの軽さ、④うまく行くまであきらめないといった忍耐力、⑤自分を信じ切る胆力などが共通点だと感じました。

「イノベーションとは、何も朝目覚めた時にひらめくものではなく、異業種のコミュニケーションの中からこそ生まれる」、というのはグーグルでも言われていたことですが、この新しい大阪の拠点が、文字通り日本の「ナレッジキャピタル」として様々な知の交流をはぐくみ、世界に向けたイノベーションが多く生まれることを期待したいと思います。

辻野晃一郎コラム

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