会場ではその時間帯に参加者だけに準備された交流サイトもオープンされており、登壇者の質問に対し、参加者がスマホやPCで回答、その場で反映されるといった取り組みもありました。私は、 あえて、「大阪発のイノベーションは世界を変えるか?」 という問い掛けをしたのですが、A:変える(67%) B:変えない(0%) C:わからない(6%) D:変えてほしい(27%)という結果だったようです(笑)。また、同様のサービスによると、聴衆のデモグラフィーは、男女比は男性が73.6%、女性が26.4%、年代は20代が22.3%、30代が19.1%、40代が26%、50代以上が32.6%、職業別ではサービス、学生、デザイン、メディア、小売流通、システム、通信ネットの順で比較的幅広い層の聴衆が集まったようです。
プレゼンテーターの方々は、まるで異なる分野に取り組んでいるイノベータ―の皆さんでしたが、①人が単にリスクや無謀としか感じないようなテーマに逆にオポテュニティや可能性を感じ取るセンス、②苦境を楽しんだり面白がるネアカなメンタリティ、③とりあえずやってみるといった乗りの良さやフットワークの軽さ、④うまく行くまであきらめないといった忍耐力、⑤自分を信じ切る胆力などが共通点だと感じました。
「イノベーションとは、何も朝目覚めた時にひらめくものではなく、異業種のコミュニケーションの中からこそ生まれる」、というのはグーグルでも言われていたことですが、この新しい大阪の拠点が、文字通り日本の「ナレッジキャピタル」として様々な知の交流をはぐくみ、世界に向けたイノベーションが多く生まれることを期待したいと思います。



辻野晃一郎コラム
このエントリーは 2013年07月25日 配信の ALEXコーポレートメールマガジンのバックナンバーになります。メールマガジンの購読を希望の方はこちらのフォームからお願いいたします。