一方で、今回は、以前にも増して、都市インフラが劣化している気がしました。日本でも先日の中央高速でのトンネルの天井崩落事故をきっかけに、首都高などのインフラ劣化が議論となっていますが、市中をバスやタクシーで移動するときに交通の流れがまったく上手くいかなくなっていてちょっとした移動にも予想外の時間が掛かってしまう状態です。道路も傷んでいるところが非常に増えていて、いたるところで補修工事が行われています。昨年この街を襲ったハリケーンの被害の影響もまだ残っているようです。もちろん、地下鉄もありますし、マンハッタンの中は比較的狭いので徒歩で移動、という選択肢もありますが、寒い日や雨の日の移動はタクシーもつかまりにくくて本当に一苦労です。
そう考えると、東京の素晴らしさは本当に群を抜いています。駅の自動改札やどこにでもあるコンビニエンスストア、公衆トイレのウォシュレットに至るまで、便利で快適なことはこの上ないと思います。東京では当たり前のモノやサービスでも、世界の大都市New Yorkですらあり得ない様なモノやサービスであることにあらためて気付かされます。日本で皆が享受しているような生活の便利さや快適さを、世界にもっと発信、拡散していくことにはまだまだいくらでも余地があるのだということを改めて感じています。
辻野晃一郎コラム
このエントリーは 2013年01月25日 配信の ALEXコーポレートメールマガジンのバックナンバーになります。メールマガジンの購読を希望の方はこちらのフォームからお願いいたします。