イーロン・マスクという南アフリカ出身の40歳そこそこの起業家がいるが、彼は大学生の時に、これからの人類に必要なものは何かをさまざまに妄想したそうだ。結論は「インターネット」「持続可能エネルギー」「惑星への移住」。その後、アメリカで起業した彼は、現在のペイパル、テスラモーターズ、スペースエックスを創業したり経営したりしている。すなわち、インターネット上にオンライン決済のインフラを作り上げ、電気自動車の会社を経営すると同時に、宇宙に初めて民間の商用ロケットを飛ばして成功させている。大学時代に抱いた妄想をすべて現実化させたりさせつつあるのだ。別の注目点は、このようなダイナミックなチャレンジが個人の起業家に巨額のリスクマネーが集まって現実化していく、というプロセスだ。決して公官庁や大企業が推進しているわけではない。
今は時代の大きな変わり目であり、チャンスに満ち溢れた時代と言える。日本の中からもスケールの大きな妄想を抱く若者が多く輩出され、育っていく土壌を作っていかねばならない。昔のソニーは「出る杭求む」というキャッチコピーを人材募集の広告に使った。弊社のクラウドファンディング「COUNTDOWN」もチャレンジ募集に敢えてそのソニーの文言を拝借し「出る杭、求む!」を掲げている。世の中の新陳代謝を率先垂範する才能ある人達との出会いをどんどん広げて行きたいと願っている。
辻野晃一郎コラム
このエントリーは 2013年05月10日 配信の ALEXコーポレートメールマガジンのバックナンバーになります。メールマガジンの購読を希望の方はこちらのフォームからお願いいたします。