"乃木坂" の由来は、東郷平八郎とともに日露戦争の英雄と賞される乃木希典将軍 の邸宅がこの地にあったことによります。
ちなみに、"乃木坂"と名付けられる前は、暗くていかにも幽霊が出そうな坂、ということで幽霊坂と呼ばれていたようです。(地図にも記載されています)
日露戦争での乃木将軍の武功は世界中にとどろいておりますが、一方で自身の二人の息子を共に日露戦争で失っております。
将軍自身、日本の津々浦々、時間があれば戦死者の遺族を自ら訪ね歩いていたと言います。
そして何よりも、当時の日本を揺るがしたのは、乃木将軍が明治天皇の大葬の日に、夫人静子と共に自宅で殉死という最期を選んだことです。
学生時代に読んだ夏目漱石の「こころ」。この小説中の非常に重要なテーマとして、この乃木将軍の殉死が扱われており、それにより乃木希典という明治の軍人を知りました。
今、この地には、御夫妻の御霊を祀った乃木神社と当時の邸宅がそのままに残されております。
(乃木神社)
(旧乃木邸)
(大将夫妻殉死の室)
灯台下暗しといいますが、毎日通っているオフィスのすぐ近くにある、このような歴史ある場所を今一度訪れるのも、日本再発見のひとつと言えるのかもしれません。
追伸: 乃木神社 御祭神百年記念のひとつとして、今なら乃木坂46という女性アイドルの子たちが、乃木神社の由緒について説明してくれるようです。
乃木坂46“七福神”各メンバーのポスターにカメラをかざすと、画面上にメンバーが現れ、動画により乃木神社の解説をするというものらしいです。
写真のようなポスターが至る所に置いてありました。
良くわからないですが、、今の世の中なんでもあり!
黒田