2012年4月13日

日本の様式美


満開だった桜も葉桜になり始め、東京にも本格的な春がやってきました。

さて、先日ALEXCIOUSでも商品を掲載させて頂いている(有)山口工芸 Hacoa事業部を訪問する為、福井県に行ってきました。木製iPhoneケース木製USBメモリ等、伝統的な技術をさらに進化させ、現代にマッチするデザイン、コンセプトで素晴らしい木製商品を生み出している会社です。

工場で実際にお会いさせて頂いたのですが、細部にまで目を光らせ、真剣に作業に取り組むスタッフの皆さんの姿は、まさに「日本の職人」そのものでした。



下の写真のようにオフィスもとっても素敵です。光を多く取り込み、社員が明るい気持ちで仕事に取り組めるようにしたい、という市橋社長の思いが具現化された空間でした。



市橋社長がおっしゃっていて大変印象的だったのが、「技術やデザインも大切だが、何よりもハコアの志、コンセプトを商品にのせ、誰かを幸せにするためにこの商品を作り上げる事を最重要視している」というお話でした。こうした志の高い素晴らしい経営者、職人さんさんにお会いできることは、ALEXCIOUSを運営する上での無上の喜びの一つです。

下の写真は山口工芸さんの会社から数十分車で行ったところにある大本山永平寺です。永平寺は寛元2年(1244年)に道元禅師により開創された(開創時の名称は傘松峰大佛寺)曹洞宗の大本山寺院です。



ここまで来たら永平寺はぜひ見ておいてください、というお誘いを頂き訪問させて頂きました。

永平寺では現在も200人を超える人々が修行に入られています。修行食事や入浴、睡眠までもを修行の一環とし日々精進されています。実際にその中に身を置いてみると、修行の場となる建物やそのしつらえの美しさもさることながら、修行を行う一連のしきたり、動作まで含めて、長い歴史の中で磨き上げられた「様式美」へと昇華していることを強く感じることができました。

まだまだ知らないことだらけだということを改めて反省すると共に、これからの新たな出会いが益々楽しみになった貴重な2日間でした。

北川