2012年3月22日

日本の良さを探す旅

代表取締役社長兼CEO 辻野晃一郎

先日、鹿児島県の鹿児島市や霧島市、福岡県の大川市を回ってきました。JR九州のOBで現在プルデンシャル生命保険にお勤めの伊藤智之氏がすべての行程を完璧にアレンジして下さいました。伊藤氏とは福岡「維新の志」を通じてお知り合いになりました。
忘れの里や天空の森を開発・経営しておられる田島社長御夫妻ともお会いしてさまざまなお話を聞かせていただきましたが、特に、「観光業」というものを求道者のように追求しておられる田島社長のスタイルは印象的でした。

仙厳園に隣接している尚古集成館では、欧州から海洋をたどると最初にたどり着く日本の地となる薩摩こそが当時の交易の拠点であり、圧倒的な財力と軍事力を備えて近代国家建設の原動力となるに至った背景をあらためて理解出来た気がしました。

大川市では、日曜日にも関わらず木工職人、家具職人の皆さんが大勢催事場に集まっておられて、九州国立博物館で展示を終えたばかりの「大川匠の世界コレクション」を再現し、出展作品の一つ一つについて、丁寧な説明をしてくださいました。昨年末に富山県高岡市を訪問した時に感じたのと同じ地域の若い職人の皆さんの危機意識に根差した熱気とエネルギーを感じました。

今回も大勢の皆さんとの出会いがありましたが、地方にお邪魔するたびに、東京一極集中によって忘れ去られた大事なことを一つ一つ再発見させられるような思いがします。日本の何が良いのか、何が強味なのか、ということを見つけ出す為に、もっともっと地方を回らねばならないと改めて思いました。

 桜島を望む(訪問翌日にも噴火)