2012年1月5日

年頭にあたり

代表取締役社長兼CEO 辻野晃一郎

新年おめでとうございます。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。弊社は本日から業務再開ですので、年頭にあたり初心に戻って今年の抱負をまとめます。

1.ALEXの大義
ALEX創業の志は、「日本」という国への深く強い思い入れから始まっています。昨年は震災もありましたが、震災があってもなくても、2008年のリーマンショックがあってもなくても、日本がここ10年~20年の単位で劣化を続ける国になってしまっている、という危機意識が私自身の起業のそもそものきっかけであります。「日本を何とかしたい」という切実な思いがすべての起点です。「この地球上に日本があるとないとで世界はどう違うのか?」、ということをいつも考えるのですが、やはり日本人として生れた以上、世界の人達から日本という国があって良かった、と思われるような国であって欲しいし、そういう国造りをして行くのは、別に政治家や官僚の役目ではなくて、我々国民一人一人の責務であると考えております。どんなに微力でも、我々にできることを、一切手を抜かずに全力でやる、そしてそれがやがて日本を再び世界に貢献する活気ある国とすることに大きく貢献できるような会社としても育っていく、そのような思いで起業しました。

2.地球単位でものを考える
以前にこのブログでも紹介したALEX10ヶ条にも記していますが、我々の目線はいつも地球単位でなければならないと考えています。発想が常に地球単位であることそのものが我々のコアコンピタンスである、というようにしていきたいと思います。いまや一国の力だけをもってしては解決し得ないような地球単位の難題山積の時代です。そしてそういう難題に立ち向かう上で大きな力を発揮するのがインターネットでありクラウド(cloud)であると思います。まさに世界中の「Wisdom of crowd」の力を上手に借りて問題解決に当たり、我々の目的を達成するのが新しいスタイルです。そういうスタイルで新しい日本発のグローバルカンパニーを作りあげて行くことを最初から目指しております。これに対して、日本人が起業する場合、最初は日本のマーケットや日本人をターゲットとして始め、それが上手く行ってから海外展開を考え始める、というのがほぼ例外なしにネット系も含めてこれまでの日本企業のスタンスでした。しかしながら、第一フェーズがドメスティック、第二フェーズが海外、というような不連続な展開は、その不連続点でコストと時間を大きくロスすることになります。我々の場合は最初からグローバルにスケールさせて行くスタイルで始めており、その利点をフルに活かして行きたいと考えています。
 
余談ですが、年末の紅白歌合戦でも、K-popのグループが沢山出ていました。本格的なアジアの時代が幕を開けています。日本発アジア、日本発世界、アジア発世界、といったような積極的な働き掛けがこれまで西欧中心で発展して来た資本主義を大きく変節させて行くことになるでしょう。

3.ALEX経済圏の創出:21世紀の新しい経済モデルへのチャレンジ
20世紀の工業製品を大量生産する経済モデルは過去のものとしてそれとは違う21世紀の新しい経済モデルを作り上げて行くことこそが我々のビジネス面でのチャレンジになります。それを日々進化を続けるネットやクラウドの力をフルに使って大きく世界にスケールする形で実現させて行く、というのが我々の基本スタンスです。創業時に、ALEXのABC戦略として、ALEX Atom事業、ALEX Bit事業、ALEX Cloud事業という大きなくくりでの事業構想を描きました。その中で、ALEX Atom事業の基盤として昨年はALEXCIOUSを開発しました。今年はこのALEXCIOUSを軸に、Bit事業やCloud事業の新しいアイデアを積極的に生み出して実現して行く、ということも重要なチャレンジと考えております。頑張っている日本人、リスクを恐れずチャレンジしている日本人を世界中の人達が応援する生態系を創り上げて行くことそのものが新しい経済モデルの確立につながるとイメージしております。
 
以上、年頭にあたり、簡単ですがALEXの抱負をあらためてまとめてみました。どうか今年もよろしくお願い致します。