今週は富山県高岡市に行ってきました。高岡伝統産業青年会の方のご紹介で、様々な会社、工房等を訪問させて頂き、また県や市のデザイン、工芸に関する取り組みについてもご紹介を頂きました。
それにしても高岡伝統産業青年会は凄まじいパワーを持った会です。
伝統工芸はともすれば古臭い技術、古臭いデザインという印象を持たれてしまうこともありますが、伝統産業青年会のメンバーは「これまで受け継がれてきた考え方、技術、デザインを進化・深化させ続けることが、未来へ伝統を残し、つないでゆくことだ」という強い信念を持って、今の時代に合う商品を提案し、日本、世界に向けてそれをアピールする様々な企画を行っています。
今回はその若手の皆さんが尊敬してやまない先輩職人の方ともお会いする機会を得ることが出来ました。
写真は金属器の「磨き」を50年行っておられる松岡さんという方です。世界中で松岡さんにしか出せない磨きの美しさがあり、その技を求めて日本中から依頼が来るそうです。日常の生活で発見できる美しいデザインや、世界に出て感じた日本の技術力等の話をお聞きし、その考え方、審美眼に圧倒されました。
こうした技術、審美眼を持つ職人さんはまさに日本の宝です。実は、ALEXCIOUSに掲載させて頂いている「KOMEN」という商品は松岡さんが磨いた商品です。
日常生活の中で世界最高峰の技術に触れることができる。何とも贅沢で豊かな経験ですよね。
北川