2011年9月6日

大相撲とUstream

9月11日(日)から、大相撲九月場所が始まります。

先日、幸運なことに高田川部屋の稽古の様子を見学させて頂くことが出来ました。過去に1度だけ国技館で本場所を見たことがあったのですが、稽古の様子を見学するのは生まれて初めての経験です。

高田川部屋に到着し、入り口で靴を脱いでいる時聞こえたのは、骨と骨、筋肉と筋肉がぶつかる鈍い音。その音のあまりの激しさに一瞬扉を開けるのをためらったほどです。意を決して中に入ると、異様な緊張感に包まれた激しい稽古が繰り広げられていました。

勝ち残りで闘い続ける「申し合い」、体力、筋力の限界まで追い込む「ぶつかり稽古」、ものすごいスピード感と、思わずこちらも力が入ってしまう程の力と力のぶつかり合い。想像以上の迫力に、どんどん稽古に引き込まれていく自分がいました。そんな中、稽古中の力士たちに親方がかけた言葉がとても印象に残っています。

「自分に勝てなけりゃ相手にも勝てないよ」
「弱気になった瞬間に力が入らなくなるんだよ」

稽古終わりに親方のお話をうかがうことが出来たのですが、稽古の時の形相とはうって変わって柔和な表情で「力士達はこの土俵上で勝っていかなければ生活をしていくことができないんです、だから私も鬼になります」とおっしゃっていました。力士の皆さんもその思いを受け止め、1秒たりとも無駄にしない、という姿勢が稽古からにじみ出ています。




稽古後、ご厚意で力士の皆さんと机を囲んだ昼食までご一緒させて頂くことが出来たのですが、皆さんとても気持ちの良い若者で、鉄砲や四股等の稽古の持つ重要性等を熱く語ってくれました。




体格もあってか、そんな彼らがとても大人びて見えたのですが、休みの過ごし方や趣味の話になると、急に年相応の若者の話し方になって、和気あいあいとはしゃぐ姿にとても好感を覚えました。




実は、高田川部屋は相撲界を世界に発信する新たな取り組みとして、Ustreamを使っての中継を行い、そんな稽古の様子、力士たちの昼食の様子を発信しています。

http://www.takadagawa.com/live/index.html

激しい稽古、豪快にちゃんこ鍋を食べる力士の姿等、普段目にすることのない光景に出合うことができますのでので、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。

今回このような機会を与えて頂いた、高田川親方、力士の皆さん、ご関係の皆様に心より感謝申し上げます。

北川