2011年8月22日

Two months

代表取締役社長兼CEO 辻野晃一郎

「Made in JapanやMade by Japaneseを世界へ」というコンセプトでALEXCIOUSを一般公開してからちょうど2か月が経ちました。

サイト公開後も継続してサイトの使い勝手向上や商品力強化に努めていますが、この2か月を「もう」と考えるか、「まだ」と考えるかということは重要です。我々としては、「もう2か月も経った」と考え、更にスピーディな展開を心掛け、上記コンセプトの具現化に力を注ぎ続けていきますので引き続き皆様の力強いご支援やご協力をよろしくお願い致します。

ところで、8月20日(土)に以下のイベントがあり、スピーカーとしてご招待いただいたので参加してきました。

Infinity Ventures Summit Summer Workshop 2011

こういう場に参加してみてあらためて認識するのは、日本からもGreeさんやDeNAさんのようにグローバルな視野で急成長を目指す21世紀の若く好調な会社は確実に育っていますし、休日にこういう場に集まってくる意欲の高い学生もたくさんいる、ということです。全体的には少数派だったとしても、このように元気な集団の中に短時間でも身を置くと、こちらも大いにエネルギーをもらえるような思いがして、震災後の重たい空気が続く中ではありますが、日本の将来がとても明るく思えてきます。

最近、いろんな場で発言していることですが、日本の「就活」の光景というのは異様です。皆が同じような没個性のダークスーツを着て、20世紀にブランドを確立した日本の企業に入ろうと必死になっている、、、この光景は私が若い頃と基本的にはあまり変わっていません。むしろ、昔以上に画一化されモノトーン化しているような気さえします。ある新聞社の方が、たまたま、さる航空会社の20年前の入社式の写真と今年の入社式の写真を見比べてみたそうですが、今年の写真の方が、服装も髪型も全員同じようだった、これはやっぱり何かがおかしい、とおっしゃっていました。

ここ10年ほどの間にも世の中は激変していて、コンピューターやネットワークの恩恵を得て、今は個人や規模の小さな事業者でも、その気になれば、少ない投資で自分をエンパワーして大きな結果を得ることが環境的には容易になっています。もちろん、その分、何事も参入障壁が下がって競争が激しかったり、しかもそれがグローバルレベルであったり、ということで、昔とは別の次元での困難さ、というのはあるわけですが、リスクを覚悟で困難に挑戦し、大きな結果を得ようとするのは、いつの時代でも若者の特権です。なので、そろそろ、日本の若者も本格的に覚醒して、自分を周囲に合わせるのではなく、自分自身のアジェンダを確立して周囲に刺激や影響を与えるような生き方を選ぶ人が圧倒的に増えるといいと願っています。もちろん、無責任に若者だけに変化を求めるのではなく、周囲の大人や社会がそのような若者に期待し、育て、本気で支援し、自分達もそういう若者と一緒に変わろう、そして世の中を良くしよう、という意欲を持つことも重要です。

上記のIVSの場は、そのような自分のアジェンダで一足先に社会に出て頑張っている様々な立場の大人達と、そのような生き方に憧れたり志向したりしている社会に出る直前の若者が交流する場としてなかなか有意義な機会になっているのではないかと感じました。

日本人は、同世代同士、同業者同士で群れるのが好きな傾向があるように感じていますが、広く世代や業態を超えた交流の場というのは「気付き」を得る上で有効です。幾つになっても、多くの新鮮な「気付き」や「学び」を大切に、成長の機会を逃さないようにしていきたいものです。

* 写真と本文は関係ありません。