川原です。
私事ですが近々引越しを控えており、最近は帰宅すると夜な夜な、荷造りという名の思い出の掘り返し作業に耽っております。(散らかるばかりで進まない)
本日はベッドの下から自作の紳士靴とともに、大量の「革」を発掘いたしました。この革は、数年前に靴のデザインや製法を学んでいたときに、浅草の履物の問屋街に通いながら少しずつ買い集めてきたのもので、この中から靴やバッグを作っておりました。革とひとくちに言っても、例えば牛だけでもカーフにキップにステアなど、牛の年齢によって名称が異なり、加工方法もパテントや型押し、ハラコにスエードetc... 様々です。また牛以外でよく使われる革として、例えば靴の内側、ライニングに使用するのに適している通気性の良い馬や豚、表面のテクスチャーが美しいクロコダイルやオーストリッチ、ユニークな物ではエイの革など、革の種類は本当に数多く、二つとして同じ表情のものが無いので私はそこに魅力を感じています。
革をなめす工場に一日見学に行ったことがあり、そこではほぼ毎日、海外から牛の皮が生のような状態で重ねられて送られてきます。それを何度も洗い、毛を落とし、タンニンのプールに浸け込んで、乾燥させて、というような沢山の工程を経て、写真に上げたような革になり、最終的には靴や洋服としてきらびやかなファッションの世界で消費されているんですよね。工場見学してからは、これまでと革製品への接し方が変わったというか、そのことを考えながら革製品を今まで以上に大事に扱うようになりました。
話がそれてしまいましたが、ALEXCIOUSを通して、ものづくりされているクリエイターの方々にふれ、恐れながらも私の創作意欲が盛り上がってますので、落ち着いたら私も久々にミシンを引っ張り出して、この革を使ってまた何か作ってみようと企んでおります!