2011年7月12日

息の仕方=生き方

私ごとですが、少し前に龍村式指ヨガのインストラクター資格を取りました。基本的にハンドマッサージのようなものなのですが、それがヨガである所以は呼吸法にあります。息を吐きながら押圧していくのです。

龍村先生によると、ヨガとは単に身体を伸ばして様々なポーズをとる柔軟体操ではなく、意識・呼吸・動作の3つを一体化させて行うものなのだそうです。
中でも正しい呼吸法(深く息を吐いて吸うこと)がとても大事なのですが、それは呼吸自体が自律神経に支配されているため、呼吸の仕方と自律神経の状態が密接に関係しているからなのだそうです。つまり浅く短い呼吸をしていると、自律神経自体の働きが弱まってしまい、緊張状態が続き、心身が乱れてしまうということです。

深い呼吸をしていくために行うことが腹式呼吸なのですが、これは息を吸ったのち、下腹(腹筋)を徐々に締めながら息を徐々に吐き出し、今度はその腹筋をゆるめて、ゆっくりと吸息していくことです。特に龍村式指ヨガでは、吸う息よりも吐く息に力を置いています。それは、老廃物がより早く排泄され、より新鮮な空気(気)を取り入れることができるからです。それによって、身体全体の動きと意識と呼吸が自然と一体化して、無理なく無駄のない息の仕方=生き方が実現するのだそうです。

特に現代人はパソコンに向かうことが多いので、肩や首がこわばり、呼吸は浅くなりがちです。皆さんのオフィスでも、1時間に数回は深呼吸して、いき方を整える時間をとってはいかがでしょうか。

関口