出会ったのは、目利きのバイヤーの方から、技術の面でも、美的センスの面でも高い評価を受けている若手家具職人の方です。その方のお話はどれも大変印象深いものだったのですが、中でも特に印象に残ったのは「ルーツがあるから、自分の技術、センスに自信を持つことができるんです」という言葉でした。
私なりに”ルーツ”を解釈してみると、昔から積み上げられてきた家具を作り上げる上での目、感性、技術、使う人の事を最大限考える心、ではないかと思ったのですが、先人が積み重ねたものを知り、体得した上で新しい展開を大胆に試みるという、その方の仕事へのスタンスからはプロフェッショナルの凄味を感じました。
「もし私が他の人よりも遠くを見ているとしたら、それは巨人の肩の上に立っているからだ」というアイザック・ニュートンの言葉がありますが、我々も過去の積み重ねの上に立って世界を見ている、その利益を享受しながら生きているのだということを改めて実感します。
「日本の価値を世界に発信する」という大きな志を持ってALEXCIOUSをスタートさせましたが、商品が生み出されるに至ったストーリー、作った方の思いにこだわりにこだわって、様々なルーツに触れていただく機会を沢山ご提供してゆきたいと思います。
ぜひちょくちょくALEXCIOUSをのぞいてみて下さい。
北川