ただ、実際に「宇宙から地球を見る感覚」を生身で味わうことは、そうそう簡単にできることではありません。過去に撮られた映像や、実際に宇宙に行かれた方々の体験記等から類推し、疑似体験をさせてもらっています。
一方で、「地球から宇宙を見る感覚」は生身で味わうことが可能です。
2009年7月22日、日本でも日食を見ることが出来ました。皆既日食帯に入っていた、奄美大島北部、トカラ列島、屋久島などはもちろんのこと、東京でも部分日食が見られました。
国立天文台によると、「日食」とは月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象、とのことです。太陽が月によって全部隠されるときには「皆既日食」と呼ばれます。この広い広い宇宙空間の中で、太陽と月と地球が一直線に並ぶ、とても神秘的な出来事です。
皆既日食の瞬間を体験した人によると、昼だった空は夜の空となって星が瞬き、風が強くなってザワザワと草木が騒ぎ、気温が一気に下がる、そうです。まさに地球から生身で味わう宇宙です。それを皆既日食だと知らなかった先人たちは、「天の怒り」か「吉兆」か、得も言われぬ畏怖の念を抱いたことでしょう。
一昨年は日本で皆既日食が見られました。昨年はモアイ像で有名なイースター島で皆既日食が見られました。来年はオーストラリアで見られるそうです。何ともスケールの大きな話でワクワクします。
我々のビジネスも世界をワクワクさせるスケールを持っているか、今一度振り返ってみようと思います。
ディレクター 北川