2011年2月22日

日本の資産

Search Engine Marketing の世界では競合他社のブランド名と自社ブランド名の検索数を比較して自社ブランドの認知度を確かめることをしばしば行います。「検索数 = 知りたいという要求」と定義するならば、検索数が多ければ多いほどそのブランドはユーザーから求められているということになります。検索数はなかなか自然に増加するものではなく、それどころか何もしなければ減ってしまいます。そこで、企業は大量の広告宣伝費をかけてテレビCMなどを通じてユーザーのマインドシェアを高めて検索数の上昇を図ろうとしています。そのような観点から検索数を見ると、「検索数 = 企業の資産」と言うことができるかもしれません。

これは、国に当てはめても同じことが言えると思います。Google Insights for Search で「Japan」を検索すると世界中から検索されていることがわかります。キーワードツールで実数を調べてみると、「Japan」はグローバルで月間29,400,000回検索されていることがわかります。企業のようにテレビCMを外国でたくさん打っているわけでもないにも関わらず、「Japan」は世界中からこんなにも検索されているのです。日本のアニメや着物など、日本にまつわる検索数をトータルで見ると1億をゆうに越える検索数があることでしょう。これは紛れもなく「日本の資産」です。日本の情報を欲しがっている人たちが世界にたくさんいるということが実数として見えるのはなんとも心強いです。まずは日本を知りたがっている人達に日本人の手で情報を届ける。ここから始めていくと、さらにこの「日本の資産」を増やしていくことができるのではないでしょうか?

杓谷