2010年12月29日

「恐れ」と「ワクワク」と


あと2日で2010年も幕を閉じます。

ALEXを創業した2010年は本当に忘れがたい年となりました。多くの方々のご協力のおかげで今日のALEXがあるわけです。沢山の素晴らしい出会いに心からの感謝の気持ちで一杯です。

先日もそんな素晴らしい出会いがありましたので、今日はそのことを書いてみたいと思います。

慶応大学環境情報学部の武藤佳恭教授の所におうかがいする機会がありました。武藤教授のご研究されている様々な技術の種を拝見させていただき、そのどれもが新たな発見と驚きに満ちたものだったのですが、中でも特に印象に残ったのは何気なく壁に掛けられていた「スピーカー」でした。

武藤教授のスピーカーから発せられる音は、数十メートル離れた所から聞いたものと至近距離で聞いたものに、ほとんど違いがなかったのです。私が数十メートル移動している間、一切音量は上げていません。自分とスピーカーの距離が離れれば離れるほど聞こえづらくなる、という私の中の常識が覆りました。

その体験に出会えたことは大変刺激的だったのですが、同時にある種の恐れの様な感情も抱きました。今考えれば、それは自分の中の常識が覆ることに対する無意識の抵抗だったのかもしれません。その原理をどう理解すればよいのか、私の過去の経験にその答えとなる雛形がなかったのです。

ただ、不思議なことに少し時間が経ってその「恐れ」を乗り越えると、「このスピーカーが世の中に出たらどんなことができるだろう」というワクワク感が生まれてきました。

今時代はドッグイヤーともマウスイヤーともいわれる変化の時を迎えています。これから我々は武藤教授のスピーカーに出会った時のような「恐れ」を沢山感じることでしょう。ただ、この「恐れ」を乗り越えた先には「ワクワク」がある。今の日本の閉塞状態を打破するきっかけは、「恐れ」を乗り越えてみることではないかと、帰りの横須賀線の中でぼんやりと思いました。

2011年は、日本から世界に向けて沢山の驚きとワクワクが発信される年にしたいですね。

それでは、良いお年をお迎えください。

北川

2010年12月16日

テルマエ(浴場)革命



iPadに続き、Galaxy Tabなど続々出てきたタブレットPCですが、みなさんどうお使いでしょうか?
最近私が気に入っている使い方、それはお風呂に入りながら使うことです!

iPadをZiplocに入れ、さらにAnylockのような密封用のクリップで留めます。あとは袋の上からでも操作できるので、風呂に入りながら、動画を見るもよし、音楽を聴くもよし、ゲームをするもよしです!今後マンガも電子化が進みますから、マンガだって読めるようになります。もちろん、持ち込める冊数は無制限。
そうなると、将来は浴室にいる時間が今よりも長くなりそうですね。
それに合わせて、新しい浴室のデザインを作れないのかなぁなんてことも考えてしまいます。(テルマエ・ロマエの読みすぎかもしれませんが)

ここまで来ると、やろうと思えば風呂の中でもビジネスメールとか打てるんですよね。そうなってくると、風呂の中をパッシブなリラクゼーションの空間として捉えるのか、それとも仕事までできるアクティブな空間とするのか、主体的に選んでいく必要が出てきますね。現代人には更なる選択肢が与えられてしまいました。

子供の頃には専用の防水テレビがなければ浴室内でTVを見ることはできませんでしたが、それを思うと、本当に時代は変わりましたねぇ。 そんな、今日この頃です。

※この使用法は袋の一部が破れていた場合など水濡れの危険がありますので、ご自身の責任でおこなってください。
関口

2010年12月7日

御礼

代表取締役社長兼CEO 辻野晃一郎


皆様から多くの祝花などを賜り、感謝の念に耐えません。この場を借りて厚く御礼申し上げます。





2010年12月6日

ディレクターからのご挨拶 その3

ディレクター 経営企画・管理担当 北川竜也


本ホームページをオープンして以来、本当に多くの方々から反響をいただいております。ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。このようなウェブサイトしかり、TwitterやFacebook等のソーシャルメディアしかり、わずか10年余りで世界には夥しい数の新しいメディアが生まれました。私も当たり前のように日々それらを使っていますが、かつてアメリカに滞在していた時に日本に住む友人から受けた質問をふと思い出しました。

「アメリカにEメールを送るとどの位で届くのかな?」
「すごい値段にならない?」

今聞くと斬新な質問です。

しかし、その当時は無理もありません。それまでの電話、手紙といった通常のコミュニケーションには時間やお金がかかって“当たり前”でした。私も渡米前に全く同じ質問を友人にしたことを覚えています。

“当たり前”だと思っていたことが“当たり前”でなくなる。

もはや使い古された言葉かもしれませんが、今私たちは時代の大きな変化点に立っています。だからこそやれることが山ほどあります。社会は変化を必要としているわけですから。
今日もワクワクしながらこの大きな課題と向き合いたいと思います。

2010年12月2日

ディレクターからのご挨拶 その2

ディレクター 事業企画・会計担当 関口 知宏

昨年12月、私は若い中国人の方と出会いました。お互いの国の文化について語る中で出てきた話。「在中国,小新是聪明的孩子。(中国では、クレヨンしんちゃんは頭のいい子どもだよ)」。当時日中関係のあり方について調べていた私は、中国の若い子たちの多くが日本のアニメを見て、日本とはまた違った受け止め方をしていることに大きな感動を覚えました。また今年の春、あるアメリカ人の青年と出会いました。彼は“るろうに剣心”や“幽☆遊☆白書”がきっかけで日本の文化を好きになり、日本に移り住むことを決めたそうです。彼らに出会ったのは、小沢氏の訪中や普天間基地問題で国内の対中・対米感情が揺れていた時でした。

これらの出会いから思ったこと。それはアニメであれマンガであれ音楽であれ、世界中で一緒に盛り上がれる作品が生まれたら、世界はもっともっと楽しくなるんじゃないか。インターネットによって時差も国境もなくなった今、言語の壁さえ超えてしまえば、世界中の人たちが笑い・喜び・悲しみ・感動を共有し、政治や外交とはまた別の次元で、国家の壁を超えて面白いことができるんじゃないか。そう思いました。

インターネットによる革命はいまだ始まりにすぎません。私はALEXを通じて、この流れに飲み込まれるのではなく、自らこの流れを作り出し、世界を大いに盛り上げていきたいと思っています。最初の一歩は小さいかもしれませんが、多くの実を結べるように精進して参ります。今後とも、よろしくお願い申し上げます。