2020年1月6日

新年の御挨拶[2019年1月6日配信バックナンバー]

新年の御挨拶

新年おめでとうございます。年末年始皆様はゆっくり休めましたか。今年は、米軍によるイランの司令官殺害というショッキングなニュースから始まりました。また昨年末にはカルロス・ゴーン容疑者が国外逃亡というこれまたショッキングな出来事がありました。波乱含みでスタートした2020年ですが、皆様にとりまして幸多き年になりますことをお祈り申し上げます。今年もどうかよろしくお願い致します。

辻野晃一郎コラム
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2019年12月27日

年末の御挨拶[2019年12月27日配信バックナンバー]

年末の御挨拶

本年も残すところわずかとなりました。
本年も変わらぬお引き立てを賜りましてまことにありがとうございました。 当社の年内の営業は12月27日(金)までとなり、新年は1月6日(月)から営業開始となります。皆さま、どうか良い年をお迎えください。

辻野晃一郎コラム
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2019年11月25日

ヤフーとラインの経営統合[2019年11月25日配信バックナンバー]

ヤフーとラインの経営統合

来年10月までにヤフーとラインが経営統合するという発表がありました。両社の会見では、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)を意識したアクションという説明がありましたが、今やGAFAが独占的に世界を大きく動かしていると言っても過言ではない状態です。

GAFAは、テクノロジードリブンの時代に人類の研究開発センター的な役割を担う存在になっているともいえ、GAFA+マイクロソフトの研究開発予算は米国の軍事を除く技術開発予算約8兆円を上回る規模になっています。

加えて、中国のGAFAともいえるBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)も米中技術覇権争いの主役的な立場で存在感を増しており、米国によるファーウェイ締め出しの動きが世界のサプライチェーンに大きな影響を与えているのは周知の通りです。

「ガラパゴス統合」と揶揄されるように、 ヤフーとラインが経営統合したところで、グローバルスケールの米中のメガプラットフォーマーたちに規模や影響力で追いつくことは極めて厳しいと言わざるを得ませんが、是非、「その手もあったか」と驚くようなシナジーを見せて欲しいものです。

辻野晃一郎コラム
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2019年9月30日

見知らぬ外国人[2019年9月30日配信バックナンバー]

見知らぬ外国人

先日、JR山手線で打ち合わせに向かう途中、空いた座席に腰かけ、手持ちの数表資料を取り出して読み始めたところ、隣に座っていた外国人がその資料を横から露骨に覗き込み、流暢な日本語で「大変そうですね。私が見ましょうか?」と冗談っぽく話しかけてきました。

目的の駅に到着するまでにその資料を読み込んでおく必要があったので少々困惑したのですが、とてもチャーミングな感じの人だったので、あきらめて資料を仕舞い、その人とすっかり話し込んでしまいました。

ニュージーランドの大学で心理学を専攻したのち、文科省の奨学金を得て日本の大学に留学して日本語を学び、そのまま日本に住み着いたそうです。現在はイノベーティブ・シンキングを専門にする経営コンサルティング会社の代表をしているそうで、ほんの短時間でしたが、ラグビーからイノベーションにわたるまでいろんな話題で盛り上がってしまいました。

最近、日本から世界を変えるようなイノベーションが起きていないことについて、欧米型の褒める文化と日本型の叱る文化の違い、日本人は会社などでもっとオープンに自分の意見を言わなければいけないよね、とか、みんな自信がなさそうだけどもっと自信を持たなければいけないよね、という点では意見が一致しました。

また、日本人同士では、彼のように見知らぬ人に気軽に話しかける習慣がなく、例えば飛行機で座席が隣同士になって長時間乗り合わせるようなときにも会話がないことが珍しくないけど、アメリカ人やニュージーランド人では会話をしないことはまずないね、という話になり、相手がよっぽどおかしな人でもない限り、それはつまらないし人生の機会損失だよね、という話にもなりました。

山手線などの通勤電車ではあまりない経験ですが爽やかで愉快な出来事でした。

辻野晃一郎コラム
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2019年8月26日

8月に思うこと[2019年8月26日配信バックナンバー]

8月に思うこと

この原稿を書いているのは2019年8月15日の終戦記念日です。「8月ジャーナリズム」という表現もあるそうですが、毎年8月は戦争についての報道を目にする機会が増えます。しかし、毎年ただ儀式のように戦争を思い出し平和の尊さを語っているだけで平和を維持し続けることはできません。特に最近は、戦争から遠ざかるにつれてまた戦争に近づいていくようなそこはかとない不安を感じることが多くなりました。

世界では、米中、米イラン、日韓、英国対EUなど、国内では、京アニ事件やあいちトリエンナーレでの表現の不自由展事件など、何かと対立、分断、憎悪(ヘイト)、差別、恫喝、威嚇、脅し、暴力が目立つようになってきました。ここ数年の間に、かつてないほど不寛容でネガティブなエネルギーが一気に世の中に充満した印象です。

人間の「怒り」や「憎しみ」といった感情は恐ろしいものです。一人の小さな怒りや憎しみが最後は殺人やテロ、戦争に繋がっていきます。1970年代初頭、『戦争を知らない子供たち』という歌が流行りましたが、当時の戦争を知らない子供たちも、今では皆いい歳です。 戦後生まれの戦争を知らない世代がマジョリティとなって社会の要職を占めるようになると、「戦争は二度と起こしてはならない」という当たり前のことすらだんだんわからなくなっていくようです。かつて、田中角栄元首相が「戦争を知らない世代が政治の中枢となった時は危ない」と言っていたそうです。

実際、 北方領土視察で暴言の限りを尽くし、挙句の果てには戦争による領土奪還を口にして物議をかもした国会議員がいました。世界的に対立、分断、格差が広がっていく中、日本においても子供や若者、高齢者の貧困が拡大しています。対立や分断、格差や貧困から生まれる怒りや憎しみは、好戦家たちのあおりによって容易に増幅していきます。軽々しく戦争を肯定するような言動にはくれぐれも目を光らせ続けねばならないと思います。

辻野晃一郎コラム
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2019年7月22日

民主主義国家とはなんだろう [2019年7月22日配信バックナンバー]

民主主義国家とはなんだろう

参議院議員選挙が終わりました。投票率は48.8%だったとのことです。国政選挙で投票率が50%を割ったのは実に24年ぶりだそうです。アメリカやフランスなども国政選挙の投票率は必ずしも高くないようですが、投票率が低い理由はさまざまあっても、有権者の半分以上が投票に行かない国をはたして民主主義国家と言えるのでしょうか、、、

今回の参院選で自公が訴えたのは「政治の安定」でした。ただし、彼らが唱える「政治の安定」とは、国会を軽視あるいは無視して数の力で押し切ることのようにみえます。「あったこと」を「なかったこと」にして公文書を改竄・隠蔽したり、国家の統計データを都合よくごまかしたり、逆に都合の悪い年金報告書を「受け取らない」と閣議決定したり、、、

しかし、今回の選挙結果からシンプルに読み取れることは、投票に行かずに白紙委任した人たちも含めて、この状況を肯定している人たちがマジョリティの国なのだ、という現実です。選挙制度にもさまざまな歪はありますが、この現実は現実として受け止めるしかありません。

辻野晃一郎コラム
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2019年6月10日

トゥキディデスの罠 [2019年6月10日配信バックナンバー]

トゥキディデスの罠

米中貿易戦争が激化しています。これはもちろん単なる貿易収支上の不均衡を問題にしただけの話ではありません。「貿易×技術覇権×安全保障」という形での米中新冷戦の始まりです。従来の覇権国家と新興国家が激しくぶつかり合う現象を「トゥキディデスの罠」というそうですが、急速に台頭してきた中国の脅威に対する米国の焦りや苛立ちは相当なものです。米国では、民主党など反トランプの人たちも、彼の対中国への強硬姿勢にはおおむね同調しています。

これまでのオープンでグローバルな経済秩序は米国にとっては不利に、中国にとっては有利に機能してきたと捉えると、トランプと習近平はそこを共通認識とした上で、トランプは今の戦略的秩序を維持したい、そしてそのために経済秩序を変えたい、習近平は今の戦略的秩序を変えたい、そしてそのために経済秩序は維持したい、という真逆の立場です。

サプライチェーン・リスクは国家の安全保障にも直結するため、グローバル・サプライチェーンの再構築が始まっています。米国や同盟国がファーウェイを締め出す一方で(英国とドイツを除く)、ロシアはファーウェイを使った5Gインフラ構築を積極推進すると発表しており、中露の接近は米国の危機感をさらに高めています。ちなみに、5Gの必須特許はその34%を中国が握っており、ファーウェイはその筆頭企業です。ファーウェイの持つ先進的な5G技術は、長く軍事力や経済力、およびそれらを支える技術力において他国を圧倒して来た米国の地位を揺るがす可能性があるのです。

今月末に大阪で開催されるG20でトランプと習近平が何を話すのかに世界は固唾を飲むことになりそうです。

辻野晃一郎コラム
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